読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

安部公房

今、私の中で空前の安部公房ブームであります。今読んでいる「砂の女」のストーリーが実に絶妙で、自分に合っております。

第四十五回読書会

昨夜の読書会も充実しておりました。課題図書は、三島由紀夫「潮騒」私を含め三島作品初めての方が以外にも多く、 本作品に対する清々しさの点で、共通の意見が 出ました。朝ドラのシーンのようであると。やはり、共通の話題で話し合うと言うのは よいことで…

潮騒

若く瑞々しく繊細である一方力強くさを感じるこの作品の文体は、近年の恋愛小説を凌駕するものを感じたのであります。そして、テンポよい展開と清々しさを。 序盤は遠くで空々しく聞こえる潮騒が、穏やかに 変わってゆく美しい変化。 素朴で輝くような島の情…

2月22日

昨年12月、横溝正史の幻の長編小説『雪割草』が発見されたそうであります。この作品は、探偵小説が規制されていた時代、著者が書いた唯一の家庭小説のようです。横溝正史の作品は、私が読書好きになったきっかけでありましたので、本作品が2月22日に書籍発売…

雪国の叙情を感じる

最初の書き出しが印象的ですね。駒子の情熱的な愛情を何処か他人事のように俯瞰していた島村が、駒子と接する度次第にその雪のような冷えた心をほだされ少しずつ溶かされてゆく。 それでもいつもと変わらずクレバーな島村。この作品は、美しい雪国の情景と対…

探求心と物欲

本の専門サイトで探せば探すほど、自分の知らない名作を知る愉しさが、本を読むのと同じぐらいの楽しみであります。その発見は実に無数であり、留まることなく、読みたいと思うとつい購入する(勿論金額を見た上で)癖が出るのであります。後日届いた本と貯ま…

引っ越しの検討

自分の読書管理用に約一年間続けてみた 読書メーターでありますが、使い勝手の点でMediaMarkerに変えてみようと思案中です。何を目的とするかで、もう一度考えてみることに します。

よく練られた波茶滅茶ストーリー

ジョン・レノン対火星人/高橋源一郎読書友達から知ったこの作品。ずっとスポーツうるぐすのコメンテーターとばかり思っていた高橋源一郎氏。 こんなにぶっ飛んで面白い作品を書く作家とは。作品のタイトルと本筋はほとんど関係なし。 飽きさせない、読み戻り…