読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

いのちの半ばに見た幻想「アウル・クリーク橋の一事件」

 そういう落ちだったのか…と思わせるのは、ビアスの「いのちの半ばに」に収録されている「アウル・クリーク橋の一事件」。

ビアスの作品のうちで有名なもののひとつのようである。

 話はアウル・クリーク橋の欄干にて絞首刑を目前に控えた男の、命がけの逃走劇なのであるが、最後に手のひらを返すような展開が待っている。

 短いので短時間で読める、何とも言えぬ後味の作品。