読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

三島、J・アーヴィング

久しぶりの並行読み。その日の気分に合わせて、今日はアーヴィングで。

徐々に崩壊してゆく自我。シティ・オヴ・グラス

前回の「ボートの三人男」に続いて読み終えたのは、アメリカのポストモダン派の名手、ポール・オールスターのデビュー作「シティ・オヴ・グラス」です。有名な翻訳家でありアメリカ研究家の柴田元幸氏が、「ガラスの街」で再翻訳していますね。オールスター…

ユーモアと気品に満ちたボートの旅「ボートの三人男」

「ロング・グッド・バイ」に続いて読み終えたのがコレです。 気鬱傾向の三人の英国紳士が、犬一匹を連れてテムズ河流域をボートで渡る物語。 終始ボートの旅に徹し、その気ままな道中にボート漕ぎにまつわるユニークな出来事を、主人公の目線により回想して…

隠れた名作見つけた。アダムよ、おまえはどこにいた

近所のBOOK OFFの108円コーナーにて見つけた本作品。 アダムよ、おまえはどこにいた しかも昭和47年の初版本で、恐らく絶版であり、状態は全体的にまだ美装であります。第二次世界大戦末期が舞台の兵士たちに焦点をあてたストーリーのようです。作者のハイン…