読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

金閣寺レヴュー

約二週かかってやっと読み終えたのが、この「金閣寺」であります。 美への執着と吃音の激しいコンプレックス、親友の死。師匠への嫌悪感。嫌悪感を抱いている母親から掛けられる過度の期待。 幼い頃から憧れていた金閣寺。そして、美しいものを目の当たりに…

藤枝静男著 空気頭

最近は普段忙しく、ほとんど読書できず(続かず) 日曜に今後読まない文庫本を手放しつつ、昨日届いたのがこの作品。藤枝静男の空気頭。著者は眼科医でもあり小説家でもあったよう。 内容が卓越したSFセンスということで、購入したものであります。S48年製の古…

わたしの読書ノート

昨日一日掛かりで読書ノートを改良してみました。 読書管理サイトの情報が飛んでしまっても、これで十分バックアップ可能かと思います。そうであってほしい。

哲学的であり不条理 -砂の女-

ようやく安部公房の砂の女を読み終えました。終始退廃的な雰囲気が漂う中にも、時代を感じさせない斬新さが伝わります。そして文章一つ一つに無駄がなく哲学的。 昆虫採集に出掛けた男が、逆に砂の中にある家に閉じ込められ、見知らぬ女性と暮らすことを余儀…