読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

2018-03-04から1日間の記事一覧

哲学的であり不条理 -砂の女-

ようやく安部公房の砂の女を読み終えました。終始退廃的な雰囲気が漂う中にも、時代を感じさせない斬新さが伝わります。そして文章一つ一つに無駄がなく哲学的。 昆虫採集に出掛けた男が、逆に砂の中にある家に閉じ込められ、見知らぬ女性と暮らすことを余儀…