読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

2022-09-18から1日間の記事一覧

バルザック「谷間の百合」ノート1

主役の私(フェリックス)は幼い頃から親兄弟に愛されず、特に母親に愛されず、色々な学校に転々と預けられる生活をする。 もちろんそこでも、金銭面の援助や衣食に関してもほとんど受けられず、不当な少年時代を送ることとなる。 幾ら母親の気に止まる事をし…

いのちの半ばに見た幻想「アウル・クリーク橋の一事件」

そういう落ちだったのか…と思わせるのは、ビアスの「いのちの半ばに」に収録されている「アウル・クリーク橋の一事件」。 ビアスの作品のうちで有名なもののひとつのようである。 話はアウル・クリーク橋の欄干にて絞首刑を目前に控えた男の、命がけの逃走劇…