2018-01-30 番頭さんクロニクル 駅前旅館/井伏鱒二著著者の印象は、「黒い雨」しかありませんでしたが、このような作品も書いていたとは。旧い時代の旅館の番頭さんの心情、イマイチ奥手な主人公の恋情、行きつけの居酒屋、そして自堕落な番頭仲間たちとの自堕落な計画に、旅館で起きたちょっとした出来事。自分としては「番頭さんはつらいよ」という言葉がよく似合うと思っております。良い作品でありました。 表紙からそれを物語っていますね。