読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

番頭さんクロニクル

駅前旅館/井伏鱒二

著者の印象は、「黒い雨」しかありませんでしたが、このような作品も書いていたとは。

旧い時代の旅館の番頭さんの心情、イマイチ奥手な主人公の恋情、行きつけの居酒屋、そして自堕落な番頭仲間たちとの自堕落な計画に、旅館で起きたちょっとした出来事。

自分としては「番頭さんはつらいよ」という言葉がよく似合うと思っております。

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良い作品でありました。
表紙からそれを物語っていますね。