読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

読書ノオト・カフカの「審判」第一章から第四章

 こうやってまとめていると、後でも分かりやすく思い出しやすい。
【審判】
第一章 逮捕
主人公ヨゼフ・K、起き抜けに自身の部屋で突然の逮捕(とは言え拘束はされない)
隣人女性ピュルストナー留守の間、彼女の部屋で、謎の男たちに囲まれ謎の陳述が始まる。
勿論Kの犯した罪はわからないまま。
ピュルストナー帰宅後、Kが彼女の部屋を訪問し、不在時出来事を説明するも、なぜか彼女への距離を近づけようとする。
何故かピュルストナーの部屋にいた、Kの勤める銀行の三人の職員の行いが稚拙で笑える。

第二章 最初の審理
Kは日曜に小規模な審理があるとの電話を受け、郊外のまだ行ったことのない通りの或る場所へ召喚される。
やっとのことで部屋へたどり着くと、洗濯女と隣室の法廷はすし詰めの状態。
Kは自分の突然の逮捕についての不服と、裁判機構の腐敗について観衆に述べ立て部屋を後にする。

第三章 誰もいない法廷で
また次の日曜に出廷するKであったが、生憎今週は休みとのことで、前回の洗濯女(実は予審判事の妻)から話をされる。妻と学生の不貞を公認している予審判事と、Kまで誘惑してきそうな妻の女。そこで学生が現れ妻を連れ去る。色々振り回された日曜日。

第四章 ピュルストナァの友達
ピュルストナァの部屋にモンタァクという跛の女性が同居するようになり、以来ピュルストナァ本人と会うことが叶わないK。
アパートの食堂にてモンタァクとKとの脈絡のない会話が始まる。
ピュルストナァに面会出来ない所は、「城」の主人公Kが事務次官と直接取次げない状況にも似ている。

こうやって振返ってみると、「審判」は一章一章を独立した話としてみても、面白さが増すのではないかと感じた。