読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

装幀が魅力的な「黒蜥蜴」

云わずと知れた名作をふじ書房版で愉しむ。

江戸川乱歩「黒蜥蜴」
f:id:bushi-hachi:20201117183840j:plain
美しく華麗で非情な女賊"黒蜥蜴"と名探偵明智小五郎
賊としての自信とプライド、探偵としての威信を掛け、宿命の対決の幕が切って落とされる。

どちらがどちらを欺いているのか、息も付かせぬスリリングな展開の中、明智探偵は、最後までスマートで格好よく事件を締め括る。

自分にとっての永遠のヒーローはやはりこの人、名探偵明智小五郎

そしてこの妖しさとインパクト溢れる三色使いの装丁
元々貸本であったため、バラけ防止の紐綴じも趣がある。
ネットで探し当て、古本屋さんと交渉の末、納得の購入に至ったもの。
駄目で元々ながら、古本屋さんとコミュニケーションを交わしてみるのも古本漫遊の愉しみかもしれない。