愛でる本

すべての本に敬愛を。読む量に対して積む本の量は数知れず。これから読む本、読んだ本の記録、大好きな本について、古本漫遊記など気まぐれに綴っています。

「虹の彼方に」高橋源一郎

 過去に読んだ「ジョン・レノン対火星人」や「さようなら、ギャングたち」で既に耐性と予想はついていながらも、相変わらずの筋書きのないハチャメチャ振りに、読書中何度も放り出そうと考えた本作。

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何とも可愛らしいイラストで飾られた表紙。
「虹の彼方に」高橋源一郎 H8.8.30 四刷
著者の高橋源一郎さんへ敬意を込めて、私は敢えて”源ちゃん”と呼ばせていただいている。

虹の彼方に
 却ってその都度源ちゃんお得意の「言葉遊び」をもう少し愉しんでみようかと思う中毒性。
歯切れ良い同じフレーズの繰返しに、文章への横線強調文

ストーリーは正直説明できない。オーヴァー・ザ・レインボウが夢の中に出てくるものということぐらい。
 そして今回も出てくるお馴染みの奇妙なレギュラー陣。(「ジョン・レノン対火星人」他を参照)
背番号7の宇野人形」「金子光晴」に「小林秀雄
そして「志賀直哉」。
この度々の起用は何か恨みか、はたまた尊敬の裏返しでもあるのだろうか。
以前読んだ「ジョン・レノン対火星人」には、さらに「落合恵子」まで起用されている。

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かわいいカバー画と裏腹にかわいくないポスト・モダン
割と癖になるか或いは疲れるかの亜空間の世界観。
前述の「ジョン・レノン対火星人」や「さようなら、ギャングたち」も一緒に読むと、一層源ちゃんの持ち味への理解が深まるかもしれない。

虹の彼方に (講談社文芸文庫)

虹の彼方に (講談社文芸文庫)

 

 読むのであればどちらが後でも先でもいいと思う。
壮大なる人間解放。

ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)

ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)

 

出版順にいくとこちらが最も早かったと思う。

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)