読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

2022-05-09から1日間の記事一覧

「集金旅行」を通読すると近代日本文学のエンタメ帝王は、やはり井伏鱒二であると思う

以前通読した「駅前旅館」から受けるユーモア溢れる文体と粋な遊び心、少しの哀切からずっと注目し続けているのが井伏鱒二先生。その作風は決して荘厳ではなく、おおらかでテンポも小気味よい。 しかもちゃんと文学している。 先日、久し振りに著者の作品を…