読める日の停車駅

千を超える蔵書を少しづつ少しづつ読んでいます。読んではいるものの、元来読んだ内容を忘れやすいので、内容や雑感を記しています。誰かに見て頂いている態で書くのは大変おこがましいので、淡々と記録のような書き方をすることもあります。

ユーモアと気品に満ちたボートの旅「ボートの三人男」

「ロング・グッド・バイ」に続いて読み終えたのがコレです。
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気鬱傾向の三人の英国紳士が、犬一匹を連れてテムズ河流域をボートで渡る物語。
終始ボートの旅に徹し、その気ままな道中にボート漕ぎにまつわるユニークな出来事を、主人公の目線により回想しております。

主人公のジムがすぐに過去のエピソードを被せてくるので、回想と今の出来事が混同してしまっったりしますが、気品の高さも随所に伺えるユーモア溢れる一冊です。